【検討者用】マンション検討する際の間取の注意点

不動産探しの基本

プロボノをしていて今回何人かのお客様とお話をさせていただいた中で
意外といろいろな物件を調べられて比較している方でも見落としがちな項目にいくつか共通点があり、
「私にもアドバイスができることがあるかもしれない」
と思ったことがありましたので備忘録も兼ねてこのブログに記していきたいと思います。

今回は図面の見方のポイントをご紹介していきます。
モデルルームを見ると非常に仕様が優れていたり、設備も最新のものが採用されているので
そのような細かいところに目が行きがちで、もっと建物の根本的な部分である
天井や梁、柱あるいは窓サイズといったような
住み心地にも直結する重要なポイントを見落としがちです。

例のごとくプロの方にはそこまで面白い内容では無いかもしれませんが
これからお住まい探しをされる方、ご購入をご検討いただく方には
ぜひ見ていただきたいポイントを選定して記載致しました。

基本的にはワンルーム以外のLDKがあるお部屋、
できれば2 LDK以上のお部屋の見方を中心にお話をしていきます。
それではさっそくどうぞ。

間口について

まずは間口についてです。
一般的に6メートルを超えてくる間口からワイドスパンと呼ばれる間取りになります、
家具を設置する上で間口が狭く細長い間取りになってしまうと、ベッド等を設置した際に動けるスペースが少なかったり、
テレビとソファの感覚が近く、最近ではお子様等がNintendoSwitchで遊ぶ際にも遊べるような
スペースが少ないというネックが発生する事案があります。
そのため、まずは間口が最低限6メートルを超えているのかいないのか
図面にも一般的に記載がされているので是非注意してご覧ください。

柱・居室の形について

入り口の話ですが柱は居室の外に出ておりますでしょうか、
※出ているマンションはアウトポール設計もしくはアウトフレーム工法などと呼ばれています。
一般的にマンション販売の際の面積の表記はほとんどが壁芯計算と呼ばれる表記方法となっております。
壁芯計算の場合、壁の真ん中を結んだ内側の面積が表示されますので

柱が居室内に入り込んでしまっている場合使いづらいのはもちろんですが、
表記面積の中にもこの柱の面積を含んでおりますので
同じ表記の面積のお部屋でも柱が外に出ているか内側に食い込んでいるか、それだけでも実感する広さの違いがあります。

次にリビングダイニングです。
リビングダイニングは整形になっておりますでしょうか。やはり整形であればあるほど家具の配置なども含めて通常は使い勝手が良いのでなるべく整形なものをお選びいただくと良いのではないかと思います。

余談ではありますが、長方形よりも正方形な形のほうが人間の視覚的に広く感じられるそうです。

廊下について

廊下などの居室や収納として利用できる場所以外のデッドスペースは少なくなっておりますでしょうか。数億円するような高級マンションであれば廊下が長い方がより高級感も出て良いかと思いますが、一般的なサラリーマンの方などがご購入されるマンションにおいてはいかに有効面積が高いかと言うことが重要になってくるのではないでしょうか。

次にこちらの間取図をごらんください。

一見、廊下が短く所謂いい間取りと呼ばれるものかと思われますが、実はそうでもありません。

最近では室内内廊下と呼ばれるような間取りが出てきております。それがこちらの間取です。


オー〇ンハウスさんなどに多いのですが、廊下部分を早めに切り上げて扉を設置し廊下から先の居室として
使用できない部分もリビングダイニングの面積に含められるようになっており、
リビングダイニングの面積を数字としては大きく表示できますが、実際は廊下としてしか使用できません。
一見面積だけを見ると広く見えるのですが実際には先程申し上げた廊下の部分に面積がとられているので利用できるリビングダイニングもしくはキッチンの面積と言うのは実は数字以上に狭く感じてしまう可能性がございます・・・

エアコンの位置について

またエアコンの位置もぜひ確認してみて下さい
窓上に設置されている場合、梁型が配管やダクトを通す関係で下りて来ますので
設置の仕方によっては思いのほか窓が小さく感じられたり天井が低く感じられる可能性がございます。

※gooニュースより引用

こちらは実際の図面になりますが実はこの間取りの場合エアコンが収納上に設置されるので収納扉は当然エアコンよりも下までの位置にしか設置できません。もちろんその奥の配管等を通す箇所に関してもエアコンより上の位置には当然設置できませんのでクローゼット内の天井高も低く感じられてしまう可能性がございます。

天井・梁について

後は意外と気づかれない箇所としましては下り天井です。

図面の点線を比較的ご覧になられない方が多いのですが、こちらの訂正は下り天井を示すものになっておりこの点線が広範囲にまたいで存在しているとその部屋にはかなり大部分の天井が下がっており圧迫感を感じることからは避けられないと思います。

リネン庫について

またこちらのリネン庫の図面をご覧下さい。
リネン庫がパウダールームのシンク横に存在する場合シンクより下まで収納扉は用意できませんので
このような場合は腰高の収納になってきます。
ですのでシンク背面にある収納と比較した際に収納力としては半分くらいに落ちてしまうといった
デメリットがございます。

ちょっとしたこと

納戸内にコンセント等はありますでしょうか、大型の収納があると生活感も出ずお掃除用具等も片付けやすいので非常に重宝されますが、最近の掃除機はコードレスタイプで充電式となっておりますので、充電ができるコンセントが納戸内にないと結局充電ができる外に掃除機は出しておかないといけなくなります。
せっかく生活感が出ないように納戸などの豊富な収納のある物件を購入してもこのような不測の事態が発生する可能性もございますので、ぜひそういった点に注意しながらマンション見学を行っていただければ幸いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか、今まであげた内のいくつかのものはリフォーム等でも当然対応できる内容もございますので、既にマンション購入をされていてご購入いただいてから不満を感じられている方は今からでもリフォーム対応されてみてはいかがでしょうか。

また、これからご購入されるお客様に関してはこちらのブログが少しでも参考になれば幸いです。

スムハジメではこれからお住まい探しされる方へお住まい選びのご相談を無料で承っております。本業があるのである程度時間の制約はございますが、完全に無料でお住まい選びのご相談に第三者の目線で乗らせていただきます。

これから家探しをされる上で、心配やご不安がある方は是非一度ご相談フォームからお問い合わせください。
当然個人情報も出しませんし、業者ともつながっておりませんので安心してご相談ください。

みなさまからのご相談お待ちしております。
本日も最後まで、本ブログを閲覧いただきありがとうございました。

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