【検討者用】初めてモデルルーム見学をする際のポイント

不動産探しの基本

初めてマンション見学をすることになった時、きっと初めてモデルルームを見たアナタはすぐ購入したくなってしまうのではないでしょうか。
ゴージャスな仕様、設備、広いリビングダイニングきれいなお部屋をみて舞い上がり支払いも家賃並みで生活できると営業マンの甘い言葉もそのまま受け入れてしまうでしょう。

ここではそんな甘い口車に乗らないように(すべての営業マンが悪いとは言いませんが)
モデルルーム見学時に特に注意いただきたいポイントをご紹介いたします。
※初めての方向けですので、本当に初歩的なことをお伝えいたします。
※後日、玄人向けのものも掲載しようと考えておりますが、今回は玄人の方には
退屈な内容かもしれません。

それでは、さっそく

モデルルーム見学時は標準仕様の確認を

キラキラしているモデルルームにオプション仕様はつきものです。
というか、オプションが付いてないモデルルームなどこの世に存在しません。
まずは標準の仕様を確認するところから始めましょう。
※モデルルームによっては間取りそのものを変更しているケースも多々ありますので
お気をつけください。

①まず間取りの確認をしてみましょう。
・間取りの変更がないかどうか
・梁や柱が図面通りにモデルルームも施工されているかどうか
・間口や奥行きが同様の寸法か
※一般的に間口(ワイド)が6.0mを超えてくる間取りが「ワイドスパン」と呼ばれる
使い易い間取りとなっております。
※逆に5.9m未満の間口の間取りがナロースパンと言って、縦長の少し使い辛い間取りと言われております。

②入ったらオプションの確認をしてみましょう。
以下がよくあるオプションの例です。
・主寝室の収納扉
・トイレ、パウダールームの収納棚
・玄関ミラー
・リビングミラー
・キッチンカウンター(天板・シャワー)
・キッチン背面カウンター
・納戸内収納棚
・リビングと隣の附室の間の間仕切り
などなど…
過度なオプションを設置している売主もたまにおりますので、
こういった点も気を付けて見学をしてみてはいかがでしょうか。
きれいなお部屋に見とれるのも全然悪くはないのですが、購入した際に実際のイメージと大幅に乖離があると、せっかく大金をはたいて購入したのに、悲しい気持ちになってしまい、非常にもったいないです。

資金計算は長期視点で確認を!

煌びやかなモデルルームを見学後、待っているのは資金計算です。
ここでも売主は上手な手を使っていかに安く支払いが済むかを提案してきます。
※たびたび言いますが、すべての売主が悪いところばかりと言うわけではありません。

大まかに気を付けるべき点は下記の通りです。

①銀行はどこの銀行で計算されているのか(金利条件等)
まず資金計算で一番初めに確認すべき点は資金計算の条件としてどこの銀行で試算を行っているかです。
金利は概ね、ネット銀行<地方銀行<信託銀行<メガバンク<フラット35<投資用ローンの
順に低くなっております。
例えば、あなたが一部上場の大手企業にお勤めの場合はネット銀行の資産で問題はないのですが、中小企業にお勤めであったり、勤続年数が短かったり、自営業であったりした場合はネット銀行ではローンが通らない可能性があります。
※金利条件が良ければ、良いほどローンの審査の間口が狭くなっていきます。
ですので、資金計算されている銀行がまず適正かどうかを確認ください。
もし、不明な場合はぜひ、直接ご相談ください。

②税金控除
2点目は税金の控除についてです。
ローン控除はきちんと年収に応じた控除額となっておりますでしょうか。
通常現在ローン控除はローン残高の0.7%が控除されると言われております。
※最大で3,000万円の0.7%である21万円が控除額となり、毎年21万円の控除を受けると13年間で273万円の減税となります。

これは組んでいるローンの残高と年収があって初めて成り立つ仕組みなので、現在の年収および借入額に応じたローン控除額になっているか確認をしてみましょう。
また、ローン控除は1年目は確定申告後、2年目以降は年末調整時に戻ってきます。
そのため、たまに営業マンで月の負担額に置き換える方もおりますが基本は年末戻りなので
月割り負担額計算はあまり、当てにしないほうが良いかと思います。

③管理費・修繕積立金
3点目は管理費、修繕積立金です。特に修繕積立金は1年目~5年目と30年目だと
大幅に違う売主も多いです。
資金計算書や修繕積立金一覧だと意外と掲載されていないケースも見受けられますので、
書いてある場合はできる限り最高額で、無ければ営業マンに聞くなどして額を確認してください。
※ひどい企業だと長期修繕計画すら、正しくないケースもありますのでそうなったらお手上げですが…
また、一時金が数年に一度徴収されるケースもありますので、そういったことがないか、
あるいは引渡し時の修繕積立基金等が異常に高くないかも確認してみてください。

売主が紹介するFP(ファイナンシャルプランナー)は大体売主の味方

最後に、余談ではありますが貴方が支払い不安などを抱えている場合、売主は優しくFPをお金のプロとして紹介をしてくれます。
ですが、それは売り主の息がかかったFPがほとんどで(FPも支払い相談から生命保険の話につなげるための入口が確保されているので、不動産屋とFPはwinwinの関係)
実際、購入者に寄り添った相談よりも売主側に有利な相談内容となることがほとんどなんです。
なので、すべてとは言いませんが、ファイナンシャルプランナーの相談はできるだけご自身でお付き合いのあるファイナンシャルプランナーもしくは、私「エステートラボ 所長」も相談に乗れますので
ご心配などあった際にはお気軽にご相談ください。

大きい金額のお買い物ですが、煌びやかなモデルルームに浮かされることなく、
楽しい住宅探しができることを心より願っております。

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